パーソナライズされたメニューが結果を出す。

プロローグ

葛西にあるプライベートのパーソナルトレーニングジム、MasterSpiritのブログ管理人を務めている平です。

今回3回目の投稿は田中さんとの四方山話を皆さまに、ご紹介いたします。

セッション後にエスプレッソを嗜みながら雑談した内容を下記に記載いたします。


平:「田中さんのTwitter読んでます」

田中:「有難う」

平:「前にtweetした内容で詳しく聞きたいのですが?」

田中:「何のtweet?」

平:「3月にtweetされた『総合型フィットネスクラブの賞味期限は、かなり前から過ぎていたのをご存知でしたか?』です」

田中:「ああ、あのtweet」

平:「はい。もう少し詳しく教えて頂けますか?」

田中:「いいよ。Twitterは文字制限があるので詳しく伝えきれてないよね。いい機会なので話すよ。平君はエグザス青山って知ってる?」

平:「エグザスは聞いたことありますが青山にあるんですか?青デニなら昔よくいきました」

田中:「青デニ。バブルだね」

平:「はい。なつかしいです」

田中:「エグザス青山は1983年に誕生したんだ」

平:「へぇー」

田中:「エグザス青山が総合型フィットネスクラブの原型で誕生してから30年以上の月日が経過している。平君は製品ライフサイクルは知ってる?」

平:「いや、知りません。教えて下さい」

田中:「製品が、市場に登場してから、退場するまでの需要の推移を表したもので、導入期、成長期、成熟期、衰退期という4つの流れで表されるんだ。通常およそ15年周期で主力が変わる。しかし総合型フィットネスクラブは誕生からすでに3巡目に入っているんだ。」

平:「3巡目ですか!」

田中:「そう。平君は、総合型フィットネスクラブの3種の神器って知ってる?」

平:「巨人、大鵬、卵焼きですか?」

田中:「それは昭和だよ平君。総合型フィットネスクラブの3種の神器は、ジム、スタジオ、プール、のことで、この3つで勝負していたんだ。しかし実際は、この3つを全て使いこなしている会員は全体の2割程度で、2つ使いこなしている人だって、かなり少ないのが現状なんだ」

平:「と、言うと?」

田中:「会員の細かなニーズは横に置いておき、大まかにジム、スタジオ、プールで集客しようという考えだったんだ。そこには当然、プログラムメニューのカスタマイズという概念はないしパーソナライズされない。今のフィットネス業界は生活者のニーズに対応した小規模業態に勢いがあり、さっき話した製品ライフサイクルでいうと、この小規模業態は成長期に入っている」

平:「では、マスタースピリットは成長期なんですね」

田中:「うちだけではないけど小規模業態で独自色を出している所は勢いがあるよ」

平:「そしたら今後、総合型フィットネスクラブは、どうしたらいいんでしょうか?」

田中:「専門の集合体が総合になるんだけれど、この専門に当たる優秀な人材が総合型フィットネスクラブから流出している。総合業態が人材育成を怠り個別に評価しきれていないのが原因なんだ。その優秀な人材がジムを立ち上げる。そこで専門的な内容を指導する。本来は総合業態が各エキスパートを評価しなければならない。しかし総合業態になるとトップダウンの指示で現場のボトムアップの意見は中々聞き入れてもらえない。新しいアイデアや挑戦に関しても許認可制。そして採用されたとしてもタイムラグが発生する。決定権は上層部が握っているからね。それと必ず社内に足を引っ張るような人もいる。なので『だったら独立する』って優秀な人材は虎視眈々と考える」

平:「なるほど」

田中 : 「もっと言わせて頂くなら、総合型フィットネスクラブに初心者トレーニング説明会ってあるでしょ?」

平 : 「はい。昔、受けたことあります」

田中 : 「例えば女性が知りたいのは、二の腕のたるみをなくす方法や、二重アゴを解消する方法、お腹まわりの脂肪を、やっつける方法だったりする。これが男性なら、腕を太くする方法や腹を割る方法、胸をデカくする方法だったりする。しかしマシンの使い方の説明はするけど、具体的なトレーニング方法の説明は皆無に等しい。なので初心者トレーニング説明会というよりも初心者マシン説明会の方が適切な呼称になる」

平 : 「なるほど。受けた時、全然気づきませんでした」

田中 : 「でしょ。基本、筋力アップとパンプ狙いと、筋持久力の強化は扱う重さや回数が違うし、筋肉を、ふっくらつけるのと、カットを入れながらシャープな筋肉をつけるのでは上げ下げのスピードが変わる。総合型フィットネスクラブのジムのフロアに立っている新人やアルバイトは初心者トレーニング説明会で、ここは説明してない」

平 : 「このあたりを改善しないといけないですね」

田中:「改善も、もちろんだが新しくリフレームしないとね」

平:「リフレーム?」

田中:「今まで常識とされていた解釈や枠組みを、新しい視点や、発想でつくり直すことだよ」

平:「リフレーム…いま覚えました」

田中:「例えばダンサーが音に合わせてダンスを踊るだけではなく、振り付けを創作するように、みずらかの体をデザインし、見た目を整え、立ち姿を格好よくし、姿勢を矯正し、踊っていない時でも格好いい被写体を作りあげることはダンサーにとってプラスになる。これはダンサーのライフスタイルにレジスタンストレーニングを取り込めば可能になる。筋トレだけが好きな人でもダンスを踊ることによって動きの可動域を広げたり筋トレで培った筋肉を他のスポーツに生かせないか試してみたりダンサブルな曲を聴きながらワークアウトしても良い。すでに踊れるならダイナミックストレッチをダンスに置き換えてみたりセット間のレスト中に軽く踊ってもいい」

平:「互いに相乗効果が期待できそうですね」

田中:「そう。効果ね。」

平:「では、総合型フィットネスクラブは、今後どんな視点を持てば良いのでしょうか?」

田中:「インサイドアウトの視点ではなく、アウトサイドインの視点が大切です」

平:「その視点、詳しく教えてください」

田中:「総合型フィットネスクラブは個々のライフスタイルを無視してはいけないということ。総合型フィットネスクラブ側からみた視点ではなくクライアント側からみた視点を持つ必要がある。それには多様化した生活様式を知る必要があるんだ」

平:「どうやって個々の生活様式を知ることができるのでしょうか?」

田中:「まずは、こうやってフェイストゥフェイスで話すことだと思う。それとニーズを掴むために外に出て行動すること」

平:「確かに」

田中:「ダンスを指導したり踊りを披露することで社会貢献できたり、トレーニングを男性や女性に指導してクライアントの人生が変わったり、子どもの運動能力を高めたり、目の前の人が得をしてくれると嬉しいよ」

平:「おかげさまで、平も最近調子いいです」

田中:「それは嬉しいね。そう言えば、この前ちょっとした会食に行ったんだが、そこでイスに座ったまま軽く手振りで踊ってみせたら喜ばれたよ。最後は腹を、さわられた女子に」

平 : 「まじっすか!それいいっすね」

田中 : 「平君も是非!」

平 : 「はい。腹割ります!!」


エピローグ

セッション後に、田中さんとお話した内容を上記にまとめてみました。

平は初回カウンセリングの時、田中さんに現場での仕事の際、腰が痛いことを告げました。

検査の結果、椎間板ヘルニアだとわかり、その後、腰に負担がかからないようなメニューをテーラーメイドで組んで頂いております。おかげで今、平は現場で腰に負担がかからないような持ち上げ方をマスターし仕事に支障がでておりません。これはレジスタンストレーニングのおかげです。このように個人にカスタマイズされるメニューは平にとって有り難いです。

田中さんは他にも『座業中心の方は座業中心の方のメニュー、ロコモ予備軍の方ならロコモにならないためのメニュー、メタボ予備軍の中高年の方ならメタボ予防の運動メニューがあり、プログラムは個々にパーソナライズされる』と言ってました。

今後も平は素朴な疑問やtweetで気になる発言、田中さんの非公開な情報を狙って質問してみようと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。